記事【子どものためにコロコロ変わらない】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
#小児科医 #湯浅正太 #しょーた #Yukuriーte
こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医のしょーたです。
今日は「子どものためにコロコロ変わらない」というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは物事を続けることは得意ですか?それとも苦手ですか?例えば、子どもに関わる上で、同じスタンスでコツコツと継続的に関わり続けることは、子どもの安定した心を育てる上でとても大切なことと感じます。
時々、同じようなシチュエーションにも関わらず、コロコロ態度が変わってしまう親御さんを見かけます。ある時は笑っていても、ある時には怒っている。そんな風に態度が一定しない親御さんのもとで育つ子どもって、どんな心が育つと思いますか?
それは、不安定な心が育つものです。なぜなら、どんなシチュエーションで、どんな態度をとったら良いのかが学べないからです。
例えば、顔で笑っていても、手足を使って親を攻撃している。そんな風に、嬉しいんだか、怒っているんだか、わからないような混乱した行動をとる子どもがいるものです。
ですから、子どもに関わる親には、一定のスタンスが必要です。気持ちがブレることなく、継続的に温かい関わり。それが子どもの心をより安定させてくれるものです。
今日は「子どものためにコロコロ変わらない」というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
湯浅正太(ゆあさしょうた)
PROFILE
2007年 3月 高知大学医学部 卒業。小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事。イーズファミリークリニック本八幡 院長。作家。著書に『みんなとおなじくできないよ』(日本図書センター)、『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』(メジカルビュー社)がある。
『みんなとおなじくできないよ』
障がいのある「おとうと」がいる小学生の「ボク」。おとうとのことを好きだけど、ちょっと恥ずかしく、心配にも感じている。複雑な感情と懸命に向き合って「ボク」がたどり着いた答えとは?「きょうだい児」ならではの悩みや不安、孤独な気持ちが当事者の視点から描かれた絵本。湯浅正太著/1760 円(日本図書センター)
『みんなとおなじくできないよ』
診察する, 治療する, 命と向き合う, …医師として働くとはどういうことか, 患者さんにどう接するか, “正解”はなくとも「考えて答えを出していかねばならない」倫理的なテーマについて医学生/研修医に向けて解説。小児科医であり絵本作家でもある著者が, 医療現場のエピソードに沿った「物語」を提供し, 読者に考えてもらいながら倫理観を育んでいく。「明日からの診療に役立つ一言」も記載し, 躓いたとき, 迷ったときに心の支えとなる書籍。湯浅正太著/2420 円(メジカルビュー社)
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