記事【小児科医がお勧めする図書館と節電】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医のしょーたです。
今日は「小児科医がお勧めする図書館と節電」というテーマで短くお話ししたいと思います。
今日はとっても暑かったですね。日中は30度以上ありましたからね。そんな夏にあなたは、どんな節電に取り組みたいですか?そんなことを考えてみたいと思います。
この放送を聴いてくれている方の中に、もしも学生さんがいたら、ぜひお勧めしたい節電方法があります。それは、家庭のクーラーの下で涼むのではなく、ぜひ学校・大学の図書館を利用してみてください、ということです。
これは、ただ単に図書館はクーラーが効いていていいんだよ、ということではないんですね。大人になってつくづく思いますが、学生のうちには色々な景色を味わってもらいたいと思います。人生で何度も経験できるものでもない学生という特別な時間を堪能してもらいたいんですね。
学生であるその時にはわからないものですが、学生時代のように自由があり、かつ学びを提供してもらうなんて時期は、一生の中でもなかなかありません。僕にとっても、今思うと高校時代や大学時代は天国でした。あの頃の僕に会えたら、「こんな天国みたいな時間は今しかないぞ!存分に楽しむんだぞ!」なんて言ってあげたいと思います。
そんな貴重な時間を過ごしている学生さんたちには、ぜひ学びの場の景色を楽しんでもらいたいと思います。社会人として忙しい日常を過ごすようになると、ふと過去を振り返って一息つきたくなることもあるものです。そんな時に、土埃の匂いがする校庭とか、アメンボがスイスイ泳ぐプールとか、そういった懐かしい景色が浮かんで心を癒してくれる。そんなこともあるものです。
そんな景色の一つに、クーラーが効いていて、古い書籍の匂いがかすかに漂う図書館も入れてもらえたら嬉しいです。
僕が高校生や大学生の頃の夏なんかには、時々図書館にふらっと立ち寄って、しばらく涼んでいました。なぜか図書館って、人でごった返していないんです。だから、静かなんです。そんな場所だから、ちょっと頭をリラックスさせるのに最適な場所なんです。
僕が留学していた時も、海外の大学の図書館にちょこちょこお邪魔していました。学生という身分でお金のない僕からしたら、なんでも自由に読める本がズラリと揃っている図書館は宝の山でした。
大人になってからはどうしているかというと、本屋さん回りです。書籍の匂いに癒されながら、ちょっと立ち読み。そんなことを楽しんでいます。しかも、やっぱり本屋さんも夏にはクーラーが効いています。
そんな風に子どもたちを図書館や本屋さんに連れて行ってみてください。家庭の節電になるし、本が好きなるといういい影響はあっても、悪い影響はあまりないように思います。
今日は「小児科医がお勧めする図書館と節電」というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
湯浅正太(ゆあさしょうた)
PROFILE
2007年 3月 高知大学医学部 卒業。小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事。イーズファミリークリニック本八幡 院長。作家。著書に『みんなとおなじくできないよ』(日本図書センター)、『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』(メジカルビュー社)がある。
『みんなとおなじくできないよ』
障がいのある「おとうと」がいる小学生の「ボク」。おとうとのことを好きだけど、ちょっと恥ずかしく、心配にも感じている。複雑な感情と懸命に向き合って「ボク」がたどり着いた答えとは?「きょうだい児」ならではの悩みや不安、孤独な気持ちが当事者の視点から描かれた絵本。湯浅正太著/1760 円(日本図書センター)
『みんなとおなじくできないよ』
診察する, 治療する, 命と向き合う, …医師として働くとはどういうことか, 患者さんにどう接するか, “正解”はなくとも「考えて答えを出していかねばならない」倫理的なテーマについて医学生/研修医に向けて解説。小児科医であり絵本作家でもある著者が, 医療現場のエピソードに沿った「物語」を提供し, 読者に考えてもらいながら倫理観を育んでいく。「明日からの診療に役立つ一言」も記載し, 躓いたとき, 迷ったときに心の支えとなる書籍。湯浅正太著/2420 円(メジカルビュー社)
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