記事【小児科医が解説する子どもたちにおすすめのアプリ】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医のしょーたです。
今日は「小児科医が解説する子どもたちにおすすめのアプリ」というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたには、よく使うアプリってありますか?例えば、YouTubeのアプリなんて、よく使いませんか。ニュースはテレビではなく、YouTubeで見ることが当たり前になってしまいました。昔だったら想像もできなかったことです。あとは、僕はEvernoteというアプリを毎日使用しています。このアプリはメモ帳のようなアプリです。毎日その時その時に思ったことをメモして残しておくわけです。
それは、ある時に思いついた発想を価値のあるものと思っているからです。思いついた発想は、いつかの自分の事業でも活かせるだろうし、執筆の材料としても使えるかもしれない。あるいは、将来の自分を鼓舞することだってありうるわけです。そんな風に、ある時にパッと思いついたことの価値を感じるからこそ、メモ帳機能のあるアプリを毎日使っています。
例えば、僕は定期的に色々な原稿依頼をいただきます。その依頼原稿を書き終えて、編集者の方に提出して、校正原稿をいただいて、また編集者の方に提出して、ようやく作業完了となる。そして忘れた頃にその記事が載った雑誌が届いたり、インターネットに記事がアップされて、過去に自分が書いた記事をあらためて見るわけです。
その時に僕自身がどう思うか。それは、「あの時の自分はこんなことを思っていたのかあ」なんて、過去の自分をちょっと懐かしく思うわけです。時には過去の自分に励まされて、「もうちょっと頑張ってみようかな」なんて思いながら、また新しい課題に取り組む。そんなことの繰り返しです。
大人になってそんな経験をするからこそ思うのは、子どもの頃から「その時に思ったこと」を書き溜めておいて、大人になった時に振り返れたら面白かっただろうなあということです。
あなたもそうかもしれませんが、1日の濃さって、子どもの頃と大人になってからではだいぶ違いますよね。明らかに子どもの頃の1日1日の方が濃密だったんじゃないでしょうか。それは、新しい出来事に遭遇することが多いからだったり、将来自分はどうなるんだろうというある種の不安な気持ちもあったからだろうと思います。
そんな濃い1日を過ごしていた子どもの頃の自分が考えていたこと、それを振り返ることができたら、自分の個性がどんな風に育ってきたのかがわかるかもしれない。そんな経験を楽しむために、あの頃の気持ちを書き残しておけばよかったなあなんて、今の生活をするようになってつくづく思います。
もちろん、おそらく子どもたちに「今の気持ちを書き残しておいた方がいいよ」なんて言っても、多くの子どもたちはそんなことはしないでしょう。そんな時間があるのであれば、他のもっと楽しいことに夢中になるだろうと思います。でも、もしも自分の気持ちを書き残すことを積み重ねられたら、その子にとって大きな財産になるんだろうなあなんて思います。
今日は「小児科医が解説する子どもたちにおすすめのアプリ」というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
湯浅正太(ゆあさしょうた)
PROFILE
2007年 3月 高知大学医学部 卒業。小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事。イーズファミリークリニック本八幡 院長。作家。著書に『みんなとおなじくできないよ』(日本図書センター)、『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』(メジカルビュー社)がある。
『みんなとおなじくできないよ』
障がいのある「おとうと」がいる小学生の「ボク」。おとうとのことを好きだけど、ちょっと恥ずかしく、心配にも感じている。複雑な感情と懸命に向き合って「ボク」がたどり着いた答えとは?「きょうだい児」ならではの悩みや不安、孤独な気持ちが当事者の視点から描かれた絵本。湯浅正太著/1760 円(日本図書センター)
『みんなとおなじくできないよ』
診察する, 治療する, 命と向き合う, …医師として働くとはどういうことか, 患者さんにどう接するか, “正解”はなくとも「考えて答えを出していかねばならない」倫理的なテーマについて医学生/研修医に向けて解説。小児科医であり絵本作家でもある著者が, 医療現場のエピソードに沿った「物語」を提供し, 読者に考えてもらいながら倫理観を育んでいく。「明日からの診療に役立つ一言」も記載し, 躓いたとき, 迷ったときに心の支えとなる書籍。湯浅正太著/2420 円(メジカルビュー社)
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