子どもの「生きる」を考える
子どもの「生きる」を考える
小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te
代表理事 
湯浅正太
みんなとおなじくできないよ

小児科医が思うデキる子どもの三要素

2023/06/26

記事【小児科医が思うデキる子どもの三要素】

このブログ記事の内容は、Voicyでも配信しています。

【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる

#デキるってなんだ #小児科医 #湯浅正太 #しょーた #Yukuriーte

こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医のしょーたです。

今日は、「小児科医が思うデキる子どもの三要素」というテーマでお話ししたいと思います。

あなたは、三大欲求って聞いたことがありますよね。人が生きていく上で重要な3つの欲求のことを三大欲求と表現すると思います。その三大欲求とは、「食欲」「性欲」「睡眠欲」ですね。

でも医師として、色々な命の誕生や終わりに向き合ったり、色々な親子の人生に向き合ってきた結果、その三大欲求の内容はちょっとだけ変わりました。おそらく人の三大欲求は「食欲」「睡眠欲」、そして「つながる欲求」です。「性欲」が「つながる欲求」に変わるわけです。そう思います。

「つながる欲求」というのは、例えば、人と話をしたり、人に会ったり、何かしらの方法つながりたいという欲求です。そのつながる欲求の中で、主に異性とつながりたい欲求が性欲と言われているような気がします。でも人には異性以外にも、親子でつながったり、友人とつながったり、社会とつながったり、そうやって色々なつながりを作りながら生きようとする気持ちがあります。

欲求とは、人の心身が健康な状態であれば機能します。逆に不健康な状態だとうまく機能しません。風邪をひいている時には「食欲」がなくなるかもしれません。心が不調な時には、なかなか眠ることができず「睡眠欲」は発揮されないかもしれないですね。心が病んでいる時には、「つながる欲求」も感じづらいものです。

そのことを理解すると、この欲求が人の健康状態を確認するために利用できることがわかります。つまり、この三大欲求があるかどうかで、子どもの心が健康かどうかわかるということです。また、子どもの心が不調な時、何らかの指標を参考にしながら、心が健康に回復しているのかを確かめたいものです。その時の指標にも、この三大欲求「食欲」「睡眠欲」「つながる欲求」が使えます。

例えば、もしも不登校になっている子どもがいたとして、僕ならその子の三大欲求がどんな具合なのかを確認します。その三大欲求とは、先ほど挙げた「食欲」「睡眠欲」「つながる欲求」のことです。

「食欲」については、食事は食べられているのか。「睡眠欲」については、睡眠は取れているのか。そして「つながる欲求」については、誰かと遊びたい気持ちや、どこかで遊びたい気持ち、親御さんに関わろうとする気持ちはどうなのか。そういったことを確認します。

そんなことをしているとわかってくるのは、「食欲」「睡眠欲」「つながる欲求」が増すにつれて、やはり心は回復していくということです。

ですから、「この子は、力強くしぶとく伸びていく力があるなあ」と感心する子どもには、この三要素があるものです。「食欲」「睡眠欲」「つながる欲求」の三要素です。僕が「この子できるなあ」と思うのは、そんな三要素を持ち合わせた子ですね。

今日は「小児科医が思うデキる子どもの三要素」というテーマでお話ししました。

だいじょうぶ。

まあ、なんとかなりますよ。

湯浅正太(ゆあさしょうた)

PROFILE
2007年 3月 高知大学医学部 卒業。小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事。イーズファミリークリニック本八幡 院長。作家。著書に『みんなとおなじくできないよ』(日本図書センター)、『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』(メジカルビュー社)がある。

一般社団法人 Yukuri-te(ゆくりて)

『みんなとおなじくできないよ』

障がいのある「おとうと」がいる小学生の「ボク」。おとうとのことを好きだけど、ちょっと恥ずかしく、心配にも感じている。複雑な感情と懸命に向き合って「ボク」がたどり着いた答えとは?「きょうだい児」ならではの悩みや不安、孤独な気持ちが当事者の視点から描かれた絵本。湯浅正太著/1760 円(日本図書センター)

『みんなとおなじくできないよ』

診察する, 治療する, 命と向き合う, …医師として働くとはどういうことか, 患者さんにどう接するか, “正解”はなくとも「考えて答えを出していかねばならない」倫理的なテーマについて医学生/研修医に向けて解説。小児科医であり絵本作家でもある著者が, 医療現場のエピソードに沿った「物語」を提供し, 読者に考えてもらいながら倫理観を育んでいく。「明日からの診療に役立つ一言」も記載し, 躓いたとき, 迷ったときに心の支えとなる書籍。湯浅正太著/2420 円(メジカルビュー社)

これからの時代を生きる子どもたちの心を育てたい。当法人の活動に賛同くださり、ご支援いただける場合は、右の「寄付ボタン」からお願いいたします。ページが表示されるまで、少々時間がかかる場合がございます。

寄付ボタン

友だち追加

お問い合わせについて

         

施設/事業所サポート

         

子どもの保育/教育/支援に関わる施設/事業所様を応援する当法人のサポート情報は、「施設/事業所サポート」ページからご確認ください。

施設/事業所サポート

お問合せ

         

「子育てセミナー」「施設/事業所サポートのご相談」「取材依頼」「講演依頼」「そのほか」についてのお問い合わせは、「お問い合わせフォーム」をご利用ください。

お問い合わせフォーム
   

気軽にYukuri-teとつながってみてください!

これからの時代を生きる子どもたちのことを思い、この法人を設立しました。