記事【小児科医がソーラーパネルについて思うこと】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医のしょーたです。
今日は、「小児科医がソーラーパネルについて思うこと」というテーマでお話ししたいと思います。
あなたは、ソーラパネルを使ったことはありますか?僕は小学生の頃に、ソーラー電池で車を走らせる実験をしたことがありました。太陽光のエネルギーを電気に変えられるってすごいなあ、なんて思ったものです。
そんなソーラーパネルが、最近では至る所で見られるようになりました。ソーラーパネルを使うにあたって、自治体からの補助金が利用できることもあります。だからこそ、街中だけでなく、山林でも、右を見ても左を見てもソーラーパネル、そんな地域もあるものです。
街中の光景はまだしも、山林のソーラーパネルの光景を見ると、「これが本当に正解なのか?」と思ってしまいます。
山林を切り開いて、まっさらな更地にして、そこに何を立てるかと思ったらソーラーシステム。「自然に良い」という謳い文句があっても、耳を疑ってしまいます。
木が切り倒されて土壌が弱くなってしまうし、自然の景観は損なわれるし、どんどん理想とは違う方向に日本が変わっていってしまうことを危惧します。
環境保全も考慮して導入しているはずなのに、環境破壊をしてしまう。その矛盾を子どもたちにどう説明していくのか。そんなことを考えます。
でもおそらく、失敗を責めることだけでは、子どもたちは誤った感覚を持ってしまいかねません。「間違ったらいけないんだ」、そんな風に間違いを許さない社会を感じさせるよりも、もっと違った視点で伝えられたらと思います。
「人には間違いはよくあるもので、その間違いからいかに修正するかが大切なんだよ」、そんなことが伝えられたら、子どもたちの心にも良いのかなあなんて思います。
今日は「小児科医がソーラーパネルについて思うこと」というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
湯浅正太(ゆあさしょうた)
PROFILE
2007年 3月 高知大学医学部 卒業。小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)代表理事。イーズファミリークリニック本八幡 院長。作家。著書に『みんなとおなじくできないよ』(日本図書センター)、『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』(メジカルビュー社)がある。
『みんなとおなじくできないよ』
障がいのある「おとうと」がいる小学生の「ボク」。おとうとのことを好きだけど、ちょっと恥ずかしく、心配にも感じている。複雑な感情と懸命に向き合って「ボク」がたどり着いた答えとは?「きょうだい児」ならではの悩みや不安、孤独な気持ちが当事者の視点から描かれた絵本。湯浅正太著/1760 円(日本図書センター)
『みんなとおなじくできないよ』
診察する, 治療する, 命と向き合う, …医師として働くとはどういうことか, 患者さんにどう接するか, “正解”はなくとも「考えて答えを出していかねばならない」倫理的なテーマについて医学生/研修医に向けて解説。小児科医であり絵本作家でもある著者が, 医療現場のエピソードに沿った「物語」を提供し, 読者に考えてもらいながら倫理観を育んでいく。「明日からの診療に役立つ一言」も記載し, 躓いたとき, 迷ったときに心の支えとなる書籍。湯浅正太著/2420 円(メジカルビュー社)
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