記事【小児科医がVoicyをしてみたら】
このブログ記事の内容は、Voicyでも配信しています。
【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、小児科医がVoicyをしてみたら、というテーマで短くお話ししたいと思います。
世の中の音声配信プラットフォームには、今使っているVoicy以外にもstand.fmやRadiotalkなどの色々な配信サービスがあります。そんないくつもある音声配信サービスの中で、僕がVoicyを利用するのには理由があります。
僕は1年前からVoicyで音声配信するようになりましたが、このVoicyには配信するパーソナリティの審査があって、その審査に通れば配信する側が何か困ったらVoicyの運営スタッフの方とやり取りできるようになっています。
しかも面白いことにサポートの中には、「どんな風にしゃべるといいですよ」といったアドバイスもあれば、他のパーソナリティの「話し手の苦労」を聞けたりする機会もあります。
つまり配信する側にとって学べる機会があるということです。
それは、僕のような芸能人でもないパーソナリティにとっては安心感につながるんですね。「このアプリを使って勝手に配信をどうぞ」といって放り投げられてしまうよりも、学ぶ機会も含めたサポートを受けながら配信できる。それは音声配信する側にとってみたら「ホッ」としますね。
そんなこともあり、Voicyで配信していたらいつの間にか丸1年を迎えていました。
僕は仕事で学会で発表したり、論文を書いたり、本を書いたりします。そんな時によく思っていたのは、「国語って大切だなあ」「日本語のことを全く理解していなかったんだなあ」ということです。そういうことを意識するからこそ、本に書いてある文章に関心が湧くわけです。「もっと綺麗な日本語を使いたい」なんて思っていたわけですね。
そんなことを思うから、「綺麗にしゃべりたい」なんてことも思うんですが、Voicyでの音声配信で勧められるは、「そのままのあなたでどうぞ」ということです。そこにあなたらしさがあるのだから、綺麗に上手に喋ろうとするのではなくて、「そのままのあなたでどうぞ」です。
そんな学びをVoicyから提供してもらいながら、病院の診察室で「話し方をこれから学ぶという子どもたち」に触れるわけです。アナウンサーのような上手な話し方ではなくて、まだまだ会話に慣れていない子どもたちの会話にも、その子その子の良さがあります。それはそれでとても面白い。会話のプロでなくても、その人らしい良さがあることにあらためて気づくわけです。
そんなことを意識しながら病院で子どもたちを診察していると、時々小学校で作文を修正されまくったお子さんに出会います。そんな風にその子らしさを修正されまくった話を聞いてしまうと、「この子の表現にはこの子の良さがあって、もうちょっと違う導き方があるだろうに・・」と思うこともあるわけです。
その人の良さに気づけるか、その人の個性の価値を認められるか。この1年間Voicyでの発信を通して、変に修飾されていないその人らしさの価値を改めて感じるようになりました。
今日は、小児科医がVoicyをしてみたら、というテーマでお話ししました。
子どもたちにはその子らしい価値がきっとあります。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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