記事【叱る背景にある大人の行動】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、叱る背景にある大人の行動、というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは、子どもを叱ることをどんな風に思いますか。子どもは叱って育てるもの、という考えをもっていますか。それとも、子どもを叱る度に、自分の行動を見つめ直す方ですか。
子どもが世の中では受け入れられない行動をとった場合、その背景にはたいてい理由があります。
自分の気持ちを言葉では伝えられなくて、手が出てしまった。自分のことを見てほしくて、わざと悪ふざけをして注目を集めようとしてしまった。普段から相手を思いやる尊さを教育されてこなかったために、相手を傷つけてしまった。
子どもたちの行動の一つひとつには、そういった理由が必ずあります。叱られたくて、みっともない行動をとる子どもはいないですね。
ですから、大切なのは、子どもの行動の理由を分析することです。
自分の気持ちを表現しにくい子どもであれば、大人がその子の気持ちを言語化してあげることで、どんな言葉を使えば良いか、その子が学習できます。すると、手が出てしまうことも減ります。
自分のことを見てほしい欲求が強ければ、ギュッと抱きしめてあげれば、悪ふざけで注目を集めようとする行為は減ります。
相手を思いやる行動がとれず、いじめを犯してしまう子どもには、日頃からその子を思いやる行為で心を満たしてあげることが一番です。
大人が子どもを叱るのであれば、大人はそれだけの行動をとっている必要がありますね。子どもを叱るだけの責任ある行為を大人がしているのか。子どもたちの問題行動を考えるうえで、そういったことをいつも思います。
今日は、叱る背景にある大人の行動、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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