記事【多様性を認め合うなら】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、多様性を認め合うなら、というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは早生まれですか、それとも遅生まれですか。4月に生まれた子どもと、3月に生まれた子どもでは、できることにも差が出ます。それが当たり前です。
「うちの子は3月生まれだから、みんなよりもちょっと学習のペースがゆっくりだし、一学年下に入れさせてあげよう」、そんな調整が可能であれば、子どもたちはどれだけ過ごしやすくなるでしょう。
そんな「みんな違って当たり前」という理解は、まだまだ日本の社会には浸透していないようです。世の中で言う「一般の子どもたち」でも、そんな風に同じでなければならない社会です。
そんな社会が「インクルーシブ」と言って、様々な特徴をもつ子どもたちに一緒の環境で学べる機会を提供しようとしています。
「インクルーシブ」自体はとても大切な取り組みと思いますが、年齢での違いさえも受け入れられない社会が、さらに特徴が異なる個々の違いを受け入れられるのだろうか。そんな疑問を持ちます。
個性の違いを学び合うという視点に立つと、その子にあった学年で学べるという環境もとても大切な工夫です。
それに、大人の社会を色々経験すると、遠回りは決して悪いことではないとわかります。様々な道に必ず得るものがあって、それが将来結びついていく。
それを理解すると、「うちの子は、一つ下の学年を経験させてあげよう」という社会があってもいいんじゃないかなあ思う今日この頃です。
今日は、多様性を認め合うなら、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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