記事【おねしょと親子の時間】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、おねしょと親子の時間、というテーマで短くお話ししたいと思います。
皆さんはおねしょをしたことはありますか?おねしょは、医学用語で夜尿症といいます。検査で異常が見つからない一般的な夜尿症との付き合い方を考えてみたいと思います。
例えば、子どもが小学生になって夜尿症があると、親の方も「どうにかしてあげたい」と思って焦ることがあります。
夜尿症には、薬の治療法だったり、アラーム療法という治療法があったりします。こういった治療法を使って、子どもの夜尿症を治したい。そう思う親御さんは少なくないと思います。でも、これらは夜尿症を完全に治す特効薬ではありません。
そんな夜尿症にも、子どもの心が影響したりします。ストレスが少ない生活をすると一旦夜尿症が治まって、新しい環境になってストレスがかかってくると、再度夜尿症が出現する。そんなことは珍しくないんです。
例えば、小学校入学前には一旦夜尿症が治まっていたのに、小学校に入って夜尿症を認める、つまり、またおねしょするようになった、なんて経過の子どももいます。
夜尿症に子どもの心が影響することを理解する小児科医として大切にしたいと思うのは、子どもの心に寄り添う姿勢です。夜尿症を、子どもが生活に慣れるために一生懸命頑張っている過程で出すサインのようなものとして捉える。
そう捉えるからこそ、幼稚園や学校から帰ってきた後の子どもに寄り添う時間を増やしたりする。すると、いつの間にか夜尿症が改善していることもあるものです。
示している症状に注目しがちですが、その背後にある子どもの心に注目してみることで子どもの症状が改善する。そんなことは夜尿症に限らず、意外と多いものです。
子どもの症状を改善させる、親子の時間術。そんなところでしょうか。
今日は、おねしょと親子の時間、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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