記事【学び続ける親】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、学び続ける親、というテーマで短くお話ししたいと思います。
親になったあなたは、毎日子どもたちに生きるための習慣を教えていると思います。「朝は早く起きましょう」「挨拶をしっかりしましょう」「宿題は早く済ませましょう」、そんなことを子どもたちに教えているんじゃないでしょうか。
でも、そうやって子どもを指導している親の側が、そういった基本的習慣を完全に実行できているかというと、その時の気分によって乱れてしまうこともあることを親自身は知っています。
「子どもにあんなことを言ったけれど、振り返ってみると自分が子どもの頃にはできていなかったかもしれないな」なんて思うこと、意外と多いのではないでしょうか。
子どもを指導しながらも、親自身は自分の行動を振り返り反省する。そんなことは珍しくありません。
逆に「私の指導は100%正しい」なんて思っている場合、その指導をとても怖く思います。「こうでなければならない」とガチガチに価値観が固まっていて柔軟性がない指導ほど怖いものはありません。
そういった指導はたいてい、いつの間にか「お仕置き」に変わっているものです。
社会で他人と協力しながら、色々な物事に折り合いをつけてうまく生きていくためには、色々な価値観があっていいことを賢い親は知っています。
「こうでなければならない」という指導よりも、「こうでなくてもいい」という柔軟な指導の方が、指導される子どもの能力も伸びるものです。
だからこそ、「もっといい指導方法があるんじゃないか」と思いながら、日々自問自答するのが親です。そうやって学び続けるのが親です。
そして、そんな子育てを通して学ぶ先にあるものが、感謝です。
「あの頃、親はこんな気持ちでいたのか」「歳をとって、孫を目にすると、こんな感情を抱くのか」、そうやって、年齢を重ねて初めてわかる感覚があります。
そうやって学びながら、自分を育ててくれた人たちに感謝する。時代を越えて祖先にも感謝します。
子育てを通じて一生学び続けて、感謝して、人生を終える。そんなものかもしれません。
今日は、学び続ける親、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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