記事【不安は適度に】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、不安は適度に、というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは不安を抱いたことはあると思います。不安は決して悪いものではありません。不安があるからこそ、自分を守るための備えができる。
そんな風に人が生きるうえで、不安が役に立つことは大いにあります。でも、そんな不安に自分たちが気をつける必要がある場合があります。それは、過度な不安です。
不安が過度になると精神を病んでいく。日常生活をうまくこなしていく事ができなくなることもあります。
よく受けるご質問に、「子どもに不安があった場合、その不安を除去してあげるのがいいのか、それともその不安に慣れさせてあげた方がいいのか」というご質問です。
その答えは、適度な不安は慣れさせてあげたらいいですが、過度な不安は取り除いてあげてください、ということです。
たいてい子どもは、自分自身だけで不安への対処をできません。やはり、過度な不安の対象を親御さんが取り除いてあげる必要があります。
そして、過度な不安がある時こそ大切なのは、安心・安全な存在がそばにいることです。通常その安心・安全な存在は、親御さんです。過度な不安がある時こそ、親子の関わりを増やす。
そうやって過度な不安を適度な不安に変えていくことで、子どもたちの心は丈夫に育っていきます。数年経って、「あんなこともあったわね」なんて笑い話になる事が少なくありません。
今日は、不安は適度に、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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