記事【違いを恥ずかしく思う人と違いを喜ぶ人】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、違いを恥ずかしく思う人と違いを喜ぶ人、というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは、自分らしさは何だと思いますか?外見で自分らしさを表現する人もいれば、トークで自分らしさを出す人もいます。
社会に出ると、その人らしさがどれだけ大切かが身にしみてわかります。あなたにしか表現できないこと、それをあなたが知っていることで、あなたは人生を存分に楽しむことができるようになる。
そして、そんなあなたらしさは変幻自在です。
もしもあなたが日本人である場合、日本でのあなたらしさと、海外でのあなたらしさに対する評価はおそらく違うでしょう。
日本人が周りにたくさんいる環境では、集団の中の一人(one of them)かもしれません。でも、日本人があなたしかいない環境では唯一無二の存在(noly one)です。
そんな風にあなたらしさは、場所の影響も受けるし、時代の影響も受けます。つまり、あなたらしさは変幻自在ということです。
そんな風に違いが最強の武器であることを理解するには、ちょっと時間が必要です。早い時期にそのことに気づける人もいれば、いくら大人になっても気づけない人もいます。
でも、そのことに気づけないのも無理はありません。人はもともと違いを怖がります。集団で同じように行動して一緒にいることで、生存しやすくなることを学んできた人類です。仕方ありません。
みんなと同じようにおしゃべりができるのか。みんなと同じように走れるのか。みんなと同じように学習できるのか。そういった同じでいないといけない、という意識が強いものです。
でも、面白いことに、人が大きく成長するタイミングは、人と同じであることを意識している時よりも、人との違いに気づいた時あるいは気づこうとする時です。
つまり自分のアイデンティティを自覚あるいは見出そうとする時、人はものすごいスピードで成長します。
人と違って当たり前ですから、その子が人生を楽しめるように、その子らしさを認めてあげたいものです。
今日は、違いを恥ずかしく思う人と違いを喜ぶ人、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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