記事【何事も対話から】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもに関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は、何事も対話から、というテーマで短くお話ししたいと思います。
同じ病気を抱えていても、患者さんごとにその病気の捉え方は違います。同じ障がいを持っていても、それを障がいと思う人もいれば、障がいと思わない人もいます。同じ屋根の下で暮らす家族であっても、子どもが持つ病気あるい障がいへの捉え方は違います。
その人がある物事をどんな風に捉えていて、どんな気持ちを抱いているかは、対話を通して聞いてみないとわからないのですね。その当たり前のことを、子どもたちに教えてあげなければなりません。
例えば、戦争を経験した当事者の気持ちを聞こうとしなければ、本当の戦争の残虐さは見えてこないでしょう。震災を経験した人たちの声に耳を傾けなければ、震災への対策が絵に描いた餅になってしまう。
対話をしようとせずに、空想の世界での公式ばかりに慣れてしまうと、千差万別な人の気持ちを理解できない子どもが育ってしまう。実際の社会では、本当にそんなことが起きています。
社会を作るようになった人間の世界で、対話がどれだけ大切なのか。逆に対話が少ないことが、子どもの成長にとってどれだけ危険なことなのか。そのことを社会は認識すべきです。
今日は、何事も対話から、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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