記事【違いを受け入れる力】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもに関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は、違いを受け入れる力、というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは海外に行ったことはありますか?海外に行くといつも面白いなあと思うことがあります。それは、アジアの国々の人は、海外でコミュニティを作ろうとする傾向が強いということです。
例えば、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどに行くと、中国人の集まるチャイナタウンとか、日本人や韓国人のコミュニティがあったりします。
海外に行ってみると、日本にはない文化に触れて嬉しくなることもあります。一方で、慣れ親しんだアジアの文化がなくて、寂しく思うこともあります。そんな時にはチャイナタウンに行ってみたり、日本料理店や韓国料理店に足を運ぶこともあるでしょう。
そうやって、自分との違いに触れることで人の心は揺れ動いて、自分の知っている世界にちょっと帰りたくなるものです。
そういった心が子どもたちの中にも生まれます。学校の中で自分とは違うお友達と接することは、やはり心が揺れ動くものです。中には自分とは違う他人に過剰に反応しすぎて疲れてしまって、学校に行くことが億劫になる子もいます。
あるいは、自分とは違う相手を受け入れられずに、相手にちょっかいを出してしまう子もいるものです。それは、大人も同じです。大人になるともっと厄介かもしれません。他人を受け入れられない自分を正当化しようとしてしまう心をもってしまっていることだってあるからです。
これからの時代には、これまでの時代とは比べものにならないほど、交流がある時代がやってきます。色々な国々の人と混じります。それに、少子化・人口減少によって、少ない若者がお互いに協力しながら社会を支える必要があります。
だからこそ、これからの時代には、自分とは違う相手を感じて違和感を覚えるけれど、そういった心に惑わされずに生きていく姿勢が欠かせません。
SNSの普及で交流しやすくなったかのように見える社会ですが、SNSで多くの人と交流している人であっても、実際に人と会って話すことが得意かというと、そういうわけでもない現実があったりします。
自分とは違う他人と直に交流できるように、ぜひ子どもの心を育ててあげたいものです。
今日は、違いを受け入れる力、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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