記事【私にできる社会にいいこと】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもに関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は、私にできる社会にいいこと、というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは社会にどうなってもらいたいですか。どんな社会が人にとって理想だと思いますか?
人はつながりを求める生き物です。どんなにお金や名声があっても、それで最終的に満足するかというと、そういうものではありません。人はつながりを求めて生きようとします。
人は、安全が守られて、周囲から認められることで、他人のために行動を起こせる心が育ちます。そうやって他人のために行動を起こしながら、人はつながりを手にします。人とつながって、社会とつながって、ようやく自分の心が満たされるわけです。
このように、人はつながりを手に入れることで満たされるけれど、そこまで行動を起こすには、その人の欲求がある程度満たされる必要があるのです。安全に暮らしたい。人から認められたい。そういった欲求を満たしてあげることで、人とつながろうとする人材が育ちます。
そう考えると、お互いにつながり助け合う健全な社会を作ろうとするならば、その社会の構成員である人たちの欲求が満たされる必要があることがわかります。人の欲求が満たされるには、睡眠や食事をしっかりとれて、笑顔で暮らせる必要がある。子どもたちと一緒に遊べる時間も必要です。
そういうことを考えると、安心して子育てをできる環境にこそ、人の欲求が満たされるポイントがぎっしり詰まっていることがわかります。つまり、安心して子育てをできる社会があれば、人の欲求は満たされやすくなり、人と人はつながりやすくなり、そして人の心が報われる循環が生まれるのです。
子育てしやすい環境は、人が生きやすい環境ということです。ですから、子育ての充実を図ることは、社会における人の生きやすさを生み出す原点なのです。
今日は、私にできる社会にいいこと、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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