記事【予防こそ大事】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は、予防こそ大事、というテーマで短くお話ししたいと思います。
人が健康を維持するには、予防が大切。それは、多くの人がご存知だと思います。感染を予防する、あるいは感染症の重症化を防ぐためのワクチン。生活習慣病を予防するために、バランスの良い食事を摂るし、適度な運動をするし、適度に休みます。
一旦身体を壊すと、元の身体に戻ることは容易ではありません。元の身体に戻れないことも珍しくないのです。病気になって初めて、健康の素晴らしさを感じるものです。
子どもたちの心も同様です。子どもたちの心が崩れた後に、元の心に回復させることは容易くはありません。それに、心の健康が崩れると、一旦回復した後も、また同じように崩れやすくなる。そういうこともあります。
ですから、人生の様々な不安やストレスの中でも、柔軟に対応できる子どもたちの心を育ててあげたい。そう思います。
そのために、子どもの頃に行っておくべきことは何か。それは、親子で会話をしたり、親子で触れ合う、そういったちょっとした関わりです。ちょっとした関わりですが、それが後に大きな成果となって現れます。
小さな関わりの効果はその時点では目で見えるものではありません。でも、その積み重ねの結果は目で見える形で現れます。どんなところに現れるか。それは、子どもが他人に関わる時の様子に出ます。不安を抱えた時の解消の仕方にも出ます。
でも、親子での関わりは家庭でお願いするとして、家庭だけでなく、教育現場でも人への関わり方を子どもに教えてもらいたい。「そんなこと、教えなくても生きていくうちに学ぶでしょ」、そんな風に言わずに、人への関わり方、人とのつながり方を教えていただきたい。そう思います。
そうやって、子どもの心の健康に予防的に関わることを、今の社会に真剣に考えてもらいたいと思います。
今日は、予防こそ大事、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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