子どもの「生きる」を考える
子どもの「生きる」を考える
小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te
代表理事 
湯浅正太
みんなとおなじくできないよ

家庭環境とともに変わる子どもの落ち着き具合

2022/09/04

記事【家庭環境とともに変わる子どもの落ち着き具合】

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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる

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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

今日は、家庭環境とともに変わる子どもの落ち着き具合、というテーマでお話ししたいと思います。

子どもの多動と言っても、その経過は様々なのです。成長とともに多動が落ち着く子どももいるし、成長しても衝動的な子どももいます。小学校低学年の頃には注意欠如多動症と思っていても、家庭環境が改善するとともに行動が落ち着いていくこともあるものです。

そんなことを経験しているからこそ、子どもたちの再評価がとても大切と思っています。そして何より大切なのものは、家庭状況を把握することなのです。

子どもたちの成長は、家庭という土台のうえで展開されていくものです。家庭環境が荒れていると、子どもの成長も荒れます。家庭環境が穏やかだと、子どもは滑らかに成長していきます。

もちろん、困ったことがない人生なんてあり得ません。その子どもなりの「困った」が必ずあるものです。でも、そんな子どものピンチがあっても、健全な家庭環境の土台があれば、子どもを支えて、その子の成長のきっかけに変えてしまうことだってあるものです。

それほど、家庭環境という土台は大切です。僕が小児科医として落ち着きのない子どもをみる時に注意するのは、やはりその子どもの成長の土台です。「どんな家庭環境で育っているのか」「子どもがストレスフルになる環境ではないか」、そんなことを気にしながら診療をしています。

「大丈夫?大丈夫?」という不安が強い家庭では、大丈夫な心は育ちません。堅苦しい大人のエゴにまみれた家庭では、柔軟な子どもの心は育ちません。「どうして子どもの今の生きにくさが生まれたのか」の答えは、家庭にあることが少なくないのです。子どもの心は、「なんとかなるよ」くらいのゆとりを求めているものなのです。

冒頭でお話しした内容に戻ります。成長とともに多動が落ち着く子どもを見ると、あたかも子ども自身が落ち着きを獲得したかのように理解してしまう場合も少なくありません。でもそれは、大人にとっての都合のいい解釈かもしれません。

子どもの行動はあたかも子どものせい、社会にはそんな捉え方があります。それは、子どもの行動すべてを子どもの問題として認識しようとしてしまう社会のクセがあるからです。その思考のクセから抜け出せないと、一向に子どもの心は見えてきません。

ストレスフルな家庭環境によって子どもの不安が解消されなかったからこそ、子どもの行動も落ち着かなかった。でもその家庭環境が改善することによって、子どもの行動が落ち着いた。そんな風に、子どもの行動に影響する周りの要因を把握するクセをもっておく方が、子どもの心のカラクリを捉えやすくなるかもしれません。

子どもが自ら落ち着きを獲得したというよりも、ようやく子どもの心が落ち着く環境になったから子どもが落ち着いた、そんな捉え方をできるようになると、子どもたちの行動のカラクリがたくさん見えてくるものです。

そうして気づくのは、痛々しいほど純粋な子どもたちの心です。子どもの心がどれほど大人の関わりの影響を受けているのかを理解するからこそ、大人あるいは社会の責任を強く感じるのです。

今日は、家庭環境とともに変わる子どもの落ち着き具合をテーマにお話ししてみました。

だいじょうぶ、

まあ、なんとかなりますよ。

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