記事【子どもたちの健全な行動を生み出すもの】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は学会会場にいる知り合いの先生から、写真を送っていただいたんですね。「何かな?」と思って見てみたら、僕の本「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」が写っていたのです。
そこはどうやら学会会場の本屋さんのブースで、写真をよく見てみると、僕の本に「売上No2」と書かれた札をつけて売ってくれていました。
そんな写真とともに「すごいですね!」なんてメッセージを送ってもらって、褒めてもらって、素直に嬉しいわけです。
でも、その嬉しさは自分に向かうというよりも、営業に回ってくれた出版社の方を想像して、出版社の方々と僕とのみんなの成果として嬉しいわけです。
自分だけの成果として勘違いするのではなくて、その成果があらわれるまでに色々と働きかけてくれた様々な人たちの努力を理解する、ということですね。
この感覚を子どもたちにもってもらいたい、そんなお話をしたいと思います。でも、この感覚をもつためには、子どもたちにある経験をしてもらう必要があります。それは、褒められる経験です。
褒められる経験が乏しい子どもは、どんな行動をとるでしょうか。それは、自分を認めてもらおうと、自分を過度に主張する行動をとります。
その行動が間違った方向へ進むと、社会的には許されない犯罪に結びつくこともあります。あるいは、自分の身体を傷つけて周りの反応を楽しむこともあるかもしれません。
それほど、子どもの頃に褒められる経験を積むことは、健全な行動を獲得するために大切なことなのです。
子どもたちは十分に褒められ、自分の存在価値を認めてもらえると、次のステージに進みます。次のステージとは、相手を褒めるステージです。相手を認める、と言ってもいいかもしれません。
褒められ、認められて育つと、自分を信じられる心をもてるようになります。すると、他人を信じ、他人とともに生きようとする心が生まれます。
つまり、子どもの頃に子どもたちを褒めるって、かなり大切なことなのです。
それを理解していただければ、だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の出版社であるメジカルビュー社さん、どうもありがとうございました。
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