記事【社会は子どもを大切にしてきたか】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
あなたはヤングケアラーという言葉を聞いたことがありますか。本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを
日常的に行なっている子どものことを、ヤングケアラーと言います。
そんなヤングケアラーについて、明日学会でお話しさせていただく予定です。コロナウィルスの流行があるので、学会会場に伺うのではなく、オンラインでお話しさせていただく予定です。
例えば、友達と遊ぶ機会、例えば、学習する機会、そういった機会は子どもたちの人生を支えます。そういった機会を、家庭環境によらずに、どんな子どもにも提供できる社会にしたい。そう思います。
もちろん大人になってから獲得できる物事はたくさんありますが、子どもの時期だからこそ獲得できる物事のスケールは計り知れません。
例えば、その人の仕草です。皆、その人特有の仕草というものをもっています。その仕草に、その人のそれまでの生き方を感じます。その仕草から愉快な子どもの頃を想像することもあれば、その仕草から切ない子どもの頃を想像することもあります。そうやって、人のあらゆるところに、子どもの頃が反映されます。
これまでの社会は、ヤングケアラーの課題に対して見て見ぬふりをしてきました。そんな風に子どもたちを大切にしてこなかった社会がありました。その、子どもを大切にしない姿勢が、子どもを望めない時代を生み出します。
そんな風にこれまでのしっぺ返しを受けているのが、今の社会です。子どもを大切にできない社会に未来はありません。子どもを大切にできる社会だからこそ発展します。
ヤングケアラーという課題、ぜひ考えてみてください。
世の中が子どもを考える社会になれば、
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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