記事【気持ちの言語化】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は、子どものどの時期であっても欠かせない、気持ちの言語化についてお話ししたいと思います。
まずは、まだ言葉を十分獲得できていない幼児期について考えてみましょう。言葉を十分に獲得していないため、自分の気持ちを言葉で表現することができません。そのことが不安やストレスを生み出して、手を出してみたりする子どももいるのが、この時期です。
そんな時には、その子どもが思っているだろうことを、周りの大人が言葉にして言ってあげます。「これが欲しいんだよね」とか、「あれ取って、って言いたかったのね」なんて言いながら、子どもの気持ちを代弁してあげます。
周りの大人に自分の気持ちを理解してもらえる、とわかることで、子どもの不安は軽減するものです。不安が軽減することで、他人を喜ばせようとする心の余裕も生まれてきます。そうやって、気持ちの言語化を通して、生活の好循環が生まれるのです。
では今度は、中学生の心の言語化について考えてみたいと思います。この時期の子どもたちは多感なお年頃のため、日々の生活で感じる不安やストレスが多いものです。だけれど一方で、自分の心を理解できるほど成熟していないのが、この時期の子どもたちです。
「ちょっと疲れたでしょ。でもよく頑張ったわね」だったり、「ストレスが溜まるかもしれないから、まあマイペースにね」、そんな風に子どもの心を言語化してあげながら、心のペースを整えてあげるのが大切な時期です。
実は、心の言語化は子どもの時期だけに限ったことではありません。大人になっても、自分の心を把握できずにいる大人はたくさにます。イライラしすぎたり、疲れすぎてしまったり。特に初めて社会で働くようになった人たちは、まだまだそういうところがあるものです。
心の状態を把握してあげたり、把握させてあげるために、気持ちの言語化、大事にしてみてください。
そうすれば、
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。
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