子どもの「生きる」を考える
子どもの「生きる」を考える
小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te
代表理事 
湯浅正太
みんなとおなじくできないよ

記事【見通しをもった子育て】

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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる

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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

今日は親の心を左右する「見通し」についてお話ししたいと思います。

子どもを育てる上で欠かせないものの一つに「見通し」があります。子どもがあるシチュエーションに置かれた時、これからどんな経過を辿る可能性があるのか、そういった「見通し」をもてることで、親の不安は軽減するものです。

僕は小児科医として、親御さんに子どもの病気の「見通し」を伝えることを重要と考えています。親御さんが病気の経過をなんとなく把握できることで、親御さんの不安を軽減できるからです。それだけではありません。不安を軽減できた親御さんは、心の余裕をもちながら子どもたちに接することができるようになります。

このように、親が「見通し」をもてることは、結局子どもにとって良いことなのですね。

例えば、皆さんは「RSウィルス」というウィルスを知っていますか?「RSウィルス」は人に感染すると、鼻水や咳といった気道症状を呈します。特に乳幼児期に感染すると、症状が強く現れて、時には肺炎を発症することもあるウィルスです。

この「RSウィルス」感染症には特徴があって、症状が現れてから、だいたい5日目にピークをむかえます。痰切りのお薬を飲んでも、咳止めのお薬を飲んでも、症状が現れてから5日目にピークをむかえるのです。

ですから、僕が「RSウィルス」感染症と診断した時には、症状が現れてから5日目にピークをむかえることを親御さんに伝えます。そのことを伝えておかないと、「薬を飲んだけど、症状が悪化していく、どうしてだろう?」と親御さんの不安が高まってしまうからです。

そんな風に、子どもの様子がこれからどうなっていくのか、そんな「見通し」をもてる親御さんは心がある程度安定できるのですね。

例えば、夏休みが明けた後の2学期の初日です。登校しぶりがある子どもにとっては、夏休みのような長期休みの後は不安が高まります。「学校行きたくない」なんて言っている子どもが多い時期なのです。

そんな時に「見通し」がもてていない親御さんの対応は、「あんなに夏休みは楽しそうにしてたじゃない、なんで学校に行かないの」なんて言ってしまうものです。

もしも子どもが夏休みは楽しそうに過ごしていたのに、夏休み明けに急に静かになってしまっても、「それはそういうもの」という「見通し」が必要です。子どもの不安が高まりやすい時期を理解しながら、「まあ、そうだよね」くらいに関わってあげる方がうまくいくものです。

「見通し」はもてると、世界の見え方が変わります。

ぜひ「見通し」を手に入れてください。

そうすれば、

だいじょうぶ、

まあ、なんとかなりますよ。

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