子どもの「生きる」を考える
子どもの「生きる」を考える
小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te
代表理事 
湯浅正太
みんなとおなじくできないよ

子ども家庭庁というニュース

2022/08/17

記事【子ども家庭庁というニュース】

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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる

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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

今日は、子どもにとって気になるニュースを考えてみたいと思います。色々なニュースがありますが、例えばこども家庭庁の設置でしょうか。

来年2023年4月にこども家庭庁が設置されることになりました。そのこども家庭庁には、「企画立案・総合調整部門」、「成育部門」、「支援部門」という3つの部門があります。その中の「支援部門」は、「ヤングケアラー」と言われる子どもたちも含めて、困難を抱える子どもや家庭の支援にあたる、とされています。これまで支援が届いていなかった子どもたちに、必要な支援が届けられることを願います。

これまでの時代では、大人あるいは親を中心に子どもの成長を見てきた、と言えるかもしれません。大人の都合に合わせた、子どもの成長。それが当たり前だったからこそ、子どもの心を覗くこともなおざりにされてしまった部分があると思います。そんな社会では、例えば子どもの心が荒れてしまい、その結果学校の窓ガラスを割ってしまう問題行動を起こしてしまえば、子どもに責任を求めようとしてしまいます。

これまでの時代がそんな時代だったからこそ、今そのしっぺ返しを食らっています。子どもの時期に健全な心を育むことができなければ、健全ではない心をもった大人が育ちます。子どもの心を大事にしないしっぺ返しは、その子どもが大人になる20年〜30年後にやってくるということです。

子どもの頃にいい思い出のない人々が、自分の子どもを授かりたいと思えるでしょうか。自分とは同じ思いをさせたくない、そう思う人々もいることを理解しなければなりません。子どもの頃に健全な心を育ててもらえなかった人々は、社会生活の中でのストレスに耐えきれず、崩れていくことだってあります。

つまり、社会が健全に発展していくために必要なことは、子どもを健全に育てるということです。社会のスタートは、子どもからなのです。大切に育てられた子どもたちはいずれ大人になります。子どもの頃に温かく優しい心を育てられた子どもは、大人になった時に他人へ愛を分かち合える人材に育ちます。そうやって、健全な社会の中でお互いに助け合いながら生きようとする流れが生まれます。

こども家庭庁は、僕たちの社会にとっての一つの希望なのだと思います。でも、大切なのは国民の一人ひとりが、子ども中心の行動をとれるかだと思います。

時代の過渡期には、色々な苦労が伴います。これからの時代には、子どもたちの健全な発達を考えると、大人の生き方を変えなければなりません。これまでの時代にはなかなか受け入れられなかった働き方や生き方を主張していく必要があるということです。そういった時代の変化に伴い不安が高まり、時には変化を阻止しようとする圧力もあるでしょう。

ただ、そういった変化に対する不安が人々の中に生まれるのも、やはりこれまでの時代の中で育ってきた影響なのです。社会が抱える問題の多くに、国民一人ひとりの子どもの頃が影響しています。子どもの頃があって、今の大人がある、今の社会がある、ということです。

社会が、人にとっての子どもの時期の重要性に気づければ、

だいじょうぶ、

まあ、なんとかなりますよ。

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