記事【一息つきながら健全な社会を】
このブログ記事の内容は、Voicyでも配信しています。
【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
#一息つきながら健全な社会を #子育て #小児科医 #湯浅正太 #ゆくりて
こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
先日本屋さんに立ち寄った時に、あるお母さんらしき人が、駄々をこねるお子さんを叱っていたんですね。でも正直なところ、「その状況で子どもを叱っても、逆効果だろうな」と思える状況だったのですね。すると、そこにお母さんの実のお母さんらしき人、つまりおばあちゃんですね、がやって来て、ちょっと笑いながら「あなたがイライラし過ぎなのよ」とお母さんに言いながら、優しい雰囲気でお子さんの駄々もおさまりました。
その様子を見て、核家族化が進む日本に必要なのは、こういう空間なのだろうと思ったのですね。そうやって、親を諭しながらも優しく支えてくれる存在が必要なのだろうと思いました。人生経験が豊富で、物事の道理がなんとなくわかってきて、無理し過ぎず心の余裕が何よりも大切であることを理解する、そんな存在が必要なのだと思います。
物欲ばかりの社会だと、動けることを人としての価値と勘違いしてしまうところがあるように思います。でも、人として生きるうえで「つながれること」が最高の価値だと理解できれば、そっと寄り添ってくれる穏やかな存在が尊いことがわかります。
健全な社会ほど、赤ん坊や高齢者と言われる人生のステージの尊さがわかるはずです。
そんな健全な社会であってほしいと思います。
心がすり減らないように、紅茶でも飲みながら一息ついてみてください。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
これからの時代を生きる子どもたちの心を育てたい。当法人の活動に賛同くださり、ご支援いただける場合は、右の「寄付ボタン」からお願いいたします。ページが表示されるまで、少々時間がかかる場合がございます。