記事【説明会が苦手な子】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は、説明会で意識がどこかにいきやすい、あるいは聞いているようで理解してくれない子どもについて考えたいと思います。そんな時には、集団の中で個別を意識させてあげることが大切という内容です。
子どもが教室の中で、お友達みんなと一緒に席に座っていたとします。その教室の前に先生が立ちながら、クラス全員に向かって説明を始めました。大人になった皆さんは、そんな体験をたくさん積んできたと思います。
そんなシチュエーションでも、先生の話を理解できている子と、そうでない子がいます。個別に話せば、話をしっかり理解できる子でも、クラスみんなに向けて説明している時には全然話が理解できない。そんな子どもが実際にいるのですね。
例えば、おうちに帰って来たときに、「帰りの会で、先生は何て言ってくれてたの?」と聞いてみると、「わかんない」なんて返事が返ってくる。その子と直接話してみると、しっかり話を理解してくれるのに、学校の先生の話は覚えていない。そんな子どもがいるものです。
そんな子どもの場合は、集団で説明するときに、その子どもに「先生と子ども」の個別的な関係を意識させてあげることが大切です。そのために、わざと席を前の方に持ってきてあげる。あるいは、その子と目を合わせてあげる。それだけで、子どもたちは変わります。
間違っても、「話、ちゃんと聞かないとダメじゃない!」なんて言わないであげてください。そんなことを言って話がちゃんと理解できる子は、最初から話をしっかり理解してくれます。子どもが話を理解できていない場合、「もしかしたら、子どもは何か困っているのかな?」なんて視点で関わってあげてください。その方が健全な心が育ちます。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
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