記事【助けられる経験の大切さ】
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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる
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こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。
今日は外来が終わった後に、車を1時間くらい走らせて、とある団体がおこなっている子どもの支援活動の現場にお邪魔しました。そこには看護学生さんたちもいて、お手伝いをしてくれていたんですね。若い人が一生懸命に誰かのために生きようとする姿を見ると、こちらは嬉しくなりますね。
僕は大学生の頃に、サッカー部以外にボランティア部に入っていたんですね。ボランティア部の部員として、色々な地域で支援活動に参加させてもらって、人のために何かができる自分を感じることが嬉しかったように思います。今日看護学生さんたちを見て、そのことを思い出していたんですね。
今の社会が健全に回っていくためには、お互いを思いやる心が欠かせません。でもそうやって、誰かを思いやる心を持つためには、その人自身が他人から思いやられる、愛されることを経験していなければならないですよね。
そう考えると、これからの社会を健全に保つために、今の子どもたちには愛を経験しながら育ってもらいたい、そう思います。これから少子高齢化の社会の中で、若者たちが多くの高齢者を支えていくには、そもそもその若者たちに愛を注いであげることが必要です。
今日の看護学生さんたちは、愛を注がれて育っていたのだろうと思います。だからこそ、誰かを支援しようと楽しそうにイベントに参加できていたのだろうと思います。そして、それは子どもも同じですね。子どもたちが誰かのために行動するためには、子どもたちが助けてもらう経験を積む必要があります。
例えば、学校でなかなかみんなと協力できない子どもがいたとします。そんな子どもには、「協力しなければダメじゃない」なんて言うよりも、「一緒にやってあげるよ」って、その子を助けてあげる関わりをした方が、より早くみんなと協力しあえますね。
今日は夜遅いので、こんなところで早めに終わろうと思います。
子育てには色々ありますが、
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
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