子どもの「生きる」を考える
子どもの「生きる」を考える
小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te
代表理事 
湯浅正太
みんなとおなじくできないよ

Part2もう十分頑張りましたよ

2022/06/24

記事【Part2もう十分頑張りましたよ】

このブログ記事の内容は、Voicyでも配信しています。

【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる

こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

今日は、ラジオネーム「あじさい」さんへのコメントの続きですね。僕のコメントをお話しする前に、いただいた「あじさい」さんへのメッセージを読み上げていきたいと思います。

まずはラジオネーム「あぴか」さんから、「あじさい」さんへのメッセージです。

「どんなにかさみしい思いをされた子ども時代、そして子どもへの対応に戸惑われていること。そうですよ、自分を責めることなど何もありません。あじさいさんが、今ここに生きてることに自信をもって、子どもさんへ向き合ってほしいです。応援しています。母は不安だらけで子育てしますよね。私もそうです。そうでした。それでも、この愛だけは信じていきたいです」。

次にラジオネーム「いまちゃん」さんからのコメントです。

「あじさいさんの話を聞きました。ご両親を亡くされて生活されていたなんて。想像するだけで耐え難いことです。よく頑張られたのですね。その体験を世の中の今まさに闘ってらっしゃる子どもたちに話されてほしいです。救われる方がたくさんいるのではないかと、客観的に感じます。あじさいさんは心も強い方なんでしょうね」。

こんな風に「あじさい」さんを応援する人は、世の中にたくさんいます。だから、ぜひ色々な人に頼ってしまってください。学校にも、地域の自治体にも、頼ってください。

「あじさい」さんに、一つ理解してもらいたいことがあります。それは、「あじさい」さんが不安な気持ちを相談する時に、冷たい気持ちで返してしまう人がいるかもしれません。でもそれは、「あじさい」さんが受け入れられない、ということではありません。人の心の性質として、仕方がない部分があります。

心は鏡のようで、ある人の不安な気持ちに直面した自分も不安になり動揺してしまう。人の心はそういうものなのです。ですから、心を操ることに慣れていない人は、相手の不安な気持ちを目の前にすると、自分の心に不安が生じて冷たくあしらってしまうのです。

ですから、もしも相談して冷たくされてしまっても、「あじさい」さんを否定しているわけではありません。人の心の性質として、仕方がない部分があることを理解してください。

一方で、他人に相談する以外に、「あじさい」さんが自分自身の行動を工夫したければ、無理をせずに手軽におこなえるところから始めてみてください。手軽におこなえるにも関わらず、子どもへの効果が絶大なものがあります。それは、挨拶です。一瞬の挨拶の積み重ねには、子どもの心を良い方向に向かわせる力があります。嘘ではありません。本当です。

そうやって、挨拶を意識しながら、マインドコントロールをする、ということです。マインドコントロールと言っても、悪い意味ではないですよ。自分で自分の心を整える、ということです。

例えば、世の中にはご自身の発言に否定的なフレーズを入れてしまうクセがある人がいます。「〜だからダメ」「どうせダメ」「〜できない」、そういった否定的な言葉が出てくる方は、自分のこと以外にも、日常生活で起こるあらゆる物事を、そんな風に否定的に表現することが少なくないものです。そんな風に何気なく発している言葉は、実は自分の心に強く影響するのです。

心と言葉は、お互いに影響し合うものです。面白いほど、相乗効果があるのです。例えば、「〜できる」と前向きな発言をしていると、その言葉を聞いた自分の心はさらに前向きな感情を持つようになる。逆も然りで、「〜できない」と言った具合に否定的な言葉を発していると、その言葉を聞いた自分の心もさらに否定的な感情を持ってしまうものです。

心と言葉、どちらが先かというと、通常は心ですね。心で思っているからこそ、言葉に出る。でも、その出た言葉が、さらに心に返ってきて影響を及ぼすということです。

そんな心と言葉の性質を利用してしまってください。自分の心を操るために、まずは挨拶という言葉で明るく「いってらっしゃい」なんて、明るい言葉を子どもにかけてあげてください。そんな明るい言葉をかけていると、その言葉は自分の心に返ってきます。そして自分の心をさらに前向きな方向へ進めてくれます。そういうものです。

「そんなうまい話がある?」と思いますか?そんなうまい話があるのです。見える世界の行動を変えるには、見えない心の世界から変えること。逆も然りで、見えない心の世界を変えるには、見える世界の行動から変えることなのです。そうやって、心も言葉も操ってしまってください。

そういう心の操り方を知っているかどうかで、人生が変わります。見える世界だけで過ごして人生を終えるのか、それとも、見えない心の世界まで楽しんでしまうのか。それで、人生が大きく変わるのです。

しかもそれには大切なポイントがあります。それは、その挨拶習慣を続ける、ということです。心を良い方向に持っていくためには、定期的に適切な関わりを続けることが欠かせません。カウンセリングもそうです。カウンセリングは続けることで効果を得られるものです。

親から子どもへの毎朝の挨拶は、定期的なカウンセリングのようなものです。毎日定期的に明るい挨拶を行うことで、子どもたちの心も明るくなります。短い時間で気軽に実践できて、それでいて相手の時間を奪わない、そんな挨拶は、実は最高のカウンセリングなのです。

「あじさい」さんのことを社会は支えたいと思っています。それだけのことを乗り越えてきたのだと、自信を持ってください。

だいじょうぶ。

まあ、なんとかなりますよ。

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