小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te代表理事
湯浅正太
子どもの「生きる」を考える

小児科医が考える子どもにとっての卒業ソングの価値

2022/03/09
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記事【小児科医が考える子どもにとっての卒業ソングの価値】

絵本「みんなとおなじくできないよ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心を育てるうえで役立つ情報を発信しています。そんな、子どもの心を育てるということを、あまりかたく感じないでください。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

今回は、小児科医が考える子どもにとっての卒業ソングの価値、についてお話ししたいと思います。

このブログ記事の内容は、Voicyでも配信しています。

【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる

自分の成長を感じること

3月は卒業のシーズンですね。あなたは、自分の卒業式のことを覚えていますか?在校生が歌を歌ってくれたりしましたか?あるいは、あなたが、卒業生に向かって歌を歌ってあげましたか?

僕は、入学式や卒業式などの人生の節目を子どもたちに感じてもらうことは、とても大切と思っています。それは、子どもたちが自分を感じられるいい機会だからです。それほど、自分を感じることを重要と思っています。

以前の放送でも触れましたが、子どもたちにとってアイデンティティを育てることは、彼ら/彼女らが自信をもって人生を生きるうえで欠かせないことでした。つまり、自分がどんな人なのかと、自分をしっかり認識できることが大切ということです。

子どもたちは、人生の節目を感じることで、自分の成長を感じられます。普段は意識していなかったけれど、自分って成長しているんだと感じられるのです。そして、そんな自分の成長を感じながら、将来への視点が生まれます。将来はこんな大人になりたいな。そうやって、自分という存在を意識していくようになるのです。

想像する自分と、実際の自分のギャップ

ところで、自分を感じることはとても大切なのですが、人の思考にはクセがあります。そのクセとは、自分の想像は、実際のものよりもはるか先に行ってしまうということです。自分で想像する自分と、実際の自分にはギャップがあるということです。

例えば、あなたにはこんな経験はないでしょうか。自分が小学1年生の時に感じていた小学6年生は、大人のように立派に感じられた。でも実際に自分が小学6年生になってみると、全然まだまだ子どもなんだなと感じた。このように、自分が幼い時に感じていた小学6年生と、実際に自分が小学6年生になって感じた小学6年生は違うものです。つまり、自分が想像するものと、実際のものにはギャップが生じるものなのです。

このギャップを認識することは、子どもの成長にとってとても重要です。言い換えると、自分の想像は実際とは違うことを経験することが、とても重要ということです。なぜなら人は、自分の想像に囚われてしまうことが多いからです。自分の想像は自由自在と思うかもしれませんが、案外そうではないものです。

例えば、何かのイベントの予定があって、イヤだなイヤだなと思って憂鬱に暮らした経験はありませんか?でも実際にそのイベントを経験してみると、別にそこまでイヤなものでもなかった。そんなことがあるものです。

つまり、自分の想像は、実際をはるかに超えて膨らんでしまうのです。そういう想像の世界にしばられて、窮屈に生活している子どもがいるのです。例えば、緊張する必要のない場面なのに、勝手に不安ばかりが膨らんでしまう。そんなに大したことではないにもかかわらず、自分の想像で自分を生きにくくしてしまう。そんな子どもたちがいるのです。だから、自分の想像って、案外実際とは違うかもと認識できることは、とても大切なのです。

心に残る卒業ソングを

人生の節目を感じることで、成長している自分を感じられる。そして、想像していた自分と今の自分のギャップを感じ、等身大の自分を感じられる。このように、人生の節目を感じる場面には、子どもの成長のエッセンスがぎっしり詰まっているのです。

僕は、小学4年生で新しい小学校へ転校したんですね。新しい小学校へ転校した後、その小学4年生〜5年生の頃に流行っていた曲が、KANさんの「愛は勝つ」、槇原敬之さんの「どんなときも。」、そして、大事MANブラザーズバンドさんの「それが大事」という曲でした。

そんな時代の流行もあって、僕が小学5年生の時に、小学校6年生へ向けて歌った卒業ソング。それが、大事MANブラザーズバンドさんの「それが大事」という曲でした。卒業生を送るという立場で歌った曲でしたが、その時に歌ったこの曲は、今でも心に残っています。今でもこの曲を聴くと、素晴らしいお友達や先生に出会うことができた、僕の人生の礎にもなっているあの頃を思い出します。

卒業ソングを歌う機会を通して、成長している子ども自身を感じてもらう。そして、想像していた自分と今の自分のギャップをおおいに感じてもらう。そのために、ぜひ心に残る卒業ソングを子どもたちに選んであげてください。

今回はここまでです。

記事のポイント!

  • 子どもに、自分を感じてもらう
  • 子どもに、想像と実際とのギャップを感じてもらう
  • 子どもに、人生の節目を感じてもらう

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