子どもの「生きる」を考える
子どもの「生きる」を考える
小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te
代表理事 
湯浅正太
みんなとおなじくできないよ

もう十分頑張りましたよ

2022/06/23

記事【もう十分頑張りましたよ】

このブログ記事の内容は、Voicyでも配信しています。

【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる書籍「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる

#もう十分頑張りましたよ #子育て #小児科医 #湯浅正太

こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

今日は早速コメントをご紹介したいと思います。今回のコメントは、Yukuri-teのLINEにいただいたコメントですね。

ラジオネーム「あじさい」さん。コメントどうもありがとうございます。

「初めまして。 小学3年生の長女の事で相談させてください。2人姉妹で、妹はゆったりした性格でとても育てやすいと感じていますが、長女は少し気に入らないことがあるとすぐ怒り、最近母の私とぶつかる事がとても多いです。昔から多かったのですが、近ごろ特に多いのです。こちらが軽く発した言葉にも執着し、それを実行しなかったら「嘘つき!」と怒ります。 それに対して私も言い返してしまって、昨日は「あなたと生活していくのしんどい…」と言ってしまいました。そもそも私の自己肯定感が低く、私の育て方が悪かったんだろう、と最近反省ばかりしていて苦しいです。 私は幼い頃に両親が亡くなり、祖父母に育てられ、祖父母はよくしてくれたのですが、ずっと寂しいなと思いながら過ごしていました。私の自己肯定感を上げるには、自分の子ども時代の時の感情をどうにかしないといけないのかなと思いますが、もう他界している人たちに関わることはできません。 長女が悪いのではなく、私のせいで生きづらくなってしまった娘に申し訳なくて仕方ありません。 友だちとも上手くいかないことが多いようですが、最近は怒るのを我慢してると言います。心が壊れてしまわないか心配です。学校に行くのが嫌だとよく言うようにもなっています。 長女の行動の何かにつけて文句をつけてしまう自分をどうにかしたいです。どこかに相談したいと思いながら、いつもvoicyでお声を聞かせてもらっている湯浅先生しか思いつかず、メッセージを送りました。 スクールカウンセラーにも聞いてもらおうかなとも考えていますが、私の問題なのでどうかなと迷っています」。

「あじさい」さん、コメントどうもありがとうございます。今日は、「あじさい」さんに最もお伝えしたいことのみでお話を終えようと思います。それは、「あじさいさんはこれまで十分頑張ってきたのだから、いいんじゃないですか」ということです。

「あじさい」さんは、幼い頃にご両親を亡くされたと教えてくれましたね。文章では淡々と表現されていますが、それがどれほど「あじさい」さんの心にとってすさまじい体験だったのかということを理解したいと思います。理解しようとしても、それを遥かに越えるほど、「あじさい」さんの心に衝撃的な体験だったと思います。

ご自身も子どもの頃だったため、その体験を正面から受け止めることはできていないかもしれません。それは当然のことですね。自分の心の中にポッカリ穴が空いた、そんな体験をされたのかもしれません。そんな空いた穴を埋められるほど器用な子どもはいません。大人にだって無理なのに、ましてや、人や社会というものを理解できていない子どもには、親の死を受け止めるなんてことはできません。

そんな環境で頑張って生きてこられたことだけで十分ですよ。そう僕は思います。

その過去を背負って、なお自分の自己肯定感が低いと自分を責める必要はありません。子どもが何かやっていても、紅茶でも飲んでゆっくりしたらいいんですよ。それだけ、子どもの頃に頑張ったんですから。十分に頑張ってきた自分をほめてあげてください。そして、自分を愛してあげてください。

世の中には、「あじさい」さんと同じような体験していらっしゃる子どもたちがいます。どの子どもたちも必死に今を生きています。子どもにとっての親の存在の意義もまだまだ理解できない、社会のカラクリも理解できない、そんな子どもたちが親を感じることなく必死に生きているのですね。

その子どもたちの気持ちを真に理解してあげられるのは、「あじさい」さん、あなたと思います。「あじさい」さんは自分の体験を社会に伝えようとは思わないかもしれませんけど、「あじさい」さんの体験した人生は社会が知るべきほどの価値があると思います。

だから、自分を褒めてあげてください。十分頑張ってきたのですよ。そして、そのことを社会は理解するべきと思います。

今日はこれで終わりますね。「あじさい」さんへの続きのコメントは、明日お話ししようと思います。

だいじょうぶ。

まあ、なんとかなりますよ。

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