子どもの「生きる」を考える
子どもの「生きる」を考える
小児科医・作家
一般社団法人Yukuri-te
代表理事 
湯浅正太
みんなとおなじくできないよ

絵本への感想文をいただいて

2022/06/12

記事【絵本への感想文をいただいて】

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【この記事の執筆者(湯浅正太)の自己紹介】小児科医(小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医)&作家。病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹(以下、きょうだい)を支援するための絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者。自身もきょうだいとして育ち、小児科医として働くかたわら、子どもの心を育てる一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立し活動している。詳しくは、法人ホームページをご覧ください。絵本「みんなとおなじくできないよ」を Amazonで見てみる「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」を Amazonで見てみる

#絵本への感想文をいただいて #子育て #小児科医 #湯浅正太

こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

ある小学生から、僕の絵本「みんなとおなじくできないよ」についての感想文をいただいたので、今日はそのお返事を書いていました。その小学生は家族に障がいをもった弟くんがいるのですね。僕の絵本を読んでくれて、自分の心を振り返ってくれて、最後にはこんなことを書いてくれていました。

「僕は弟が大事で、とても大好き」、そう書いてくれていたのですね。

どんな兄弟も、お互いを意識しています。そんな兄弟がお互いを大切に思える仲になるには、必要なことがあります。それは、それぞれの兄弟自身が親から愛される経験を積むということです。

その感想文に「僕は弟が大事で、とても大好き」と書いてくれたということは、その子本人も親御さんから愛されていることがわかります。それを知ることができて、嬉しい気持ちになりました。

僕のYukuri-teには、小学生や中学生からの本の感想文や講演会の感想文をいただくことがあるのですね。いただいたお便りにお返事を書きながら、彼ら/彼女らがたくましく成長してくれたらと思うのですね。僕からの返事に触れていただき、何かのヒントを得てもらえたら嬉しいなと思うのですね。

それでは今日もコメントを色々ご紹介したいと思います。

ラジオネーム「いまちゃん」さんからは、以前の放送「子どもたちの環境を変えるには大人の環境を変えること」についてのコメントをいただきました。ありがとうございます。

「主人の働き方改革は、事務手続きなどの機械的作業は機械に任せるのが楽だとのことです。デジタルトランスフォーメーション化をどんどんしていかないと、指と眼と神経と時間をすり減らすだけとのことです。DX化をしてパソコンにワンクリックで働いてもらうように作成している様子です。この時代なので、パソコンを上手に味方につけたいものですね!」

そうですね。子どもたちの生きやすさを導くために、大人の生きやすさを生み出す。そのために、大人の働き方を変えようとすると、パソコンをうまく使いたいですね。人が行わないといけないことは人が行う。人でなくても良いところは、AIなどに任せる。それが大切ですね。

そういうことを考えると、パソコンを使う能力や自分の調べたいことを検索できる能力を教育することが大切なことがわかりますね。子どもの時にそういった能力を育てることが、その後の人生にいかされることは明らかですね。

でもそういった能力を育てるうえで大切にしたい能力、どんな時代であっても変わらず必要な能力は、人とつながる能力ですね。パソコンを扱って器用に作業を分担したり、物事の検索をうまくできたとしても、人とつながれなければ、そこから発展しにくいですよね。逆に人とつながることができれば、自分にない能力も補えます。

人にしかできない、人だからこそ大切な能力も育てたいですね。

それでは次に、ラジオネーム「みほ」さんからのコメントです。以前の放送「自分の心を振り返ることができる人は人を育てることが上手」についてのコメントですね。ありがとうございます。

「いつもありがとうございます。違いを認め、それを楽しみながら共に生きる…頭でわかっていても、色々な場面でまだまだだなと感じることが多々あります。『自分が正しい』とか、『相手に教えないと』とか。自分の心を振り返る習慣を正しく身につけたいです。先生の新しい書籍、楽天で予約したのですが、まだ届きません。待ち遠しいです」。

どうもありがとうございます。自分の心を意識できるようになると便利ですよね。小児科医として診療している時には、自分の心を探り通しですね。患者さんの問いかけに対して、自分がどんな風に感じたのか。そういった心の変化に敏感になりながら診療を行っています。だから、診療が終わった時には頭の中はクタクタですね。体を動かしていた方がずっと楽。そんな風に思うことだってあります。

自分を俯瞰的にみて、自分の判断が客観的にどうかを考えますからね。自分で自分のことを評価するわけです。そんなことの繰り返しです。でも不思議なことに、そうやってしっかり考えた結論は、後になっても「やはりそれでよかった」と思えるようになることが多いものです。

子どもの発達に対する診療の中では、結果がわかるのが1年後あるいは2年後なんてことはザラにあるわけです。そんな子どもたちの経過を見ると、自分の心を俯瞰的に捉えて導き出した決断は、後になってもある程度「あの時の捉え方は間違っていなかった」と納得できるものです。

生きるとは、判断の連続なわけです。子育ても同じです。色々な人の意見があって、もっともらしい意見がたくさんあります。その中で、自分らしい判断を下していきます。

そんな時には、自分の心を振り返り不安な心を操りながら進むと、あの時は不安に思ったけれど、やはり正しい判断ができたのだと、後になってわかることもあるわけですね。面白いものです。

僕の書籍も予約していただいて、ありがとうございます。感情や気持ちの捉え方などを色々書かせていただいています。そういった感情の捉え方を社会人になった人たちに知ってもらうことで、自分の能力を発揮してもらいたいと思っています。

それは子育てでも同じですね。子育てをする中で、色々な感情が生まれるけれど、その感情とどうやって付き合っていくのか。そんな悩みがあった時にも、読んでいただきたいなあと思いますね。

今日の最後は、ラジオネーム「ゆっこ」さん。初めてのコメントですね。コメントどうもありがとうございます。これからも色々なコメントを送ってきてください。

「初めまして。私はシングルで3人の子育て中、小児科看護師です。これから、自分のために聞かせていただきます。出会えてよかったです。これからもよろしくお願いいたします」。

ありがとうございます。働きながら、3人のお子さんを育てていらっしゃるということですね。ぜひ色々な経験をコメントで共有していただければと思います。

僕が社会人として働きながら思うことは、子育てで苦労している声が社会の中で埋もれやすいということです。子育て世代は、みんな困っています。でも、その声がなかなか社会に響いていかない。だから、子育て世代は困っている、という声を社会に届けたいと思っています。

そして、これから社会を支えていく人材が、次の世代の子どもたちを育てながらも、自分たちも有意義な人生を送れるように、人の心のカラクリを伝えていきたいと思っているのですね。

子育ての中では色々な感情が湧きますが、

だいじょうぶ。

まあ、なんとかなりますよ。

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